きいろ組3歳児の二人の子が園庭でいい物を見つけたようです。「かぶがある」と教えてくれたので、近寄って見ると木の根が子どもたちの手によりどんどん地中から引き上げられていました。「おじいさん、なかなかぬけないですねえ。」と声を掛けると「私はおばあさん!」「私は、う〜んとお‥‥、おねえちゃん!」と、それぞれに自分のなりたい役を教えてくれました。
少し離れて見守ると、子どもたちがどんどん増えて、砂遊び用のシャベルで根をカットしようとノコギリのように動かす子がいたり、引っ張ってみたり、なんだか盛り上がってきました。
写真には残念ながら納められなかったのですが、4人が連なって、絵本「おおきなかぶ」の再現をしているのです。(イラストですみません!!)「どっこらしょ!」といった掛け声も聞こえました。
この後、この根は子どもたちがいない間に職員の手により整備されました。木の根は、手のひらが擦れてしまったり脚に引っかかる恐れがあります。大人から見て、やめた方が良いな、ちょっぴり危ないな、と感じました。
ただ、今回のように、ほんの3〜4分程度の間、このあそびを取り上げずに許容することは、時に子どもたちから湧き出た劇遊びを回りのお友だちと大勢で共有していける体験になるのだと感じました。